歯の土台だからこそより精巧に
当技工所では、コアは支柱だからこそ作製時により配慮しています。家を建てる際にも一番大切になってくるのは柱だと思います。患者様のお口に戻った際にしっかり噛めるようなコアの作製に努めます。
ファイバーコア
ファイバーコア(FiberCore、ファイバーポストコア)は、支台築造(クラウンの土台)で用いる材料の一つ。太さ約10μmのガラス繊維を束ねた棒状の芯にレジンを含浸・重合させたもの。弾性係数がメタルコアと比べて象牙質と近似しており、歯のたわみに応じて屈曲しながら応力を分散します、これにより歯への負担を大幅に軽減する事が可能になり歯根破折などのリスク軽減を行います。
また光の透過性がある素材のためオールセラミッククラウンなどの光を通す素材の土台に最適です。(メタルは透過性がないので暗くなる場合があります。)
また光の透過性がある素材のためオールセラミッククラウンなどの光を通す素材の土台に最適です。(メタルは透過性がないので暗くなる場合があります。)
ファイバーコアの特徴
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メリット
- グラスファイバーの弾力により歯への負担を大幅に軽減
- 弾力をもちながら高い破折強さを発揮
- メタルフリーによる高い審美性を実現
- X線造影性を有し、予後の診断も容易
- 再根管治療時にポスト撤去が容易
- 金属アレルギーの患者様にもおすすめ
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デメリット
- 適用できない場合もある
- 費用が高め
メタルコア(18K~20K以外の物)
昔から使われている、金属で造られたコアです。保険適用となるため費用を安く抑えられますが、金属は天然の歯よりも硬く弾力がありません。そのため使っているうちに歯根に大きな負担がかかって折れてしまう可能性もあります。
また金属イオンが溶け出して歯や歯茎が黒っぽくなってしまう・金属アレルギーを引き起こすといったリスクもあります。見た目に関しても、金属は光を通さないため、天然の歯よりも暗い色の歯になってしまいます。
また金属イオンが溶け出して歯や歯茎が黒っぽくなってしまう・金属アレルギーを引き起こすといったリスクもあります。見た目に関しても、金属は光を通さないため、天然の歯よりも暗い色の歯になってしまいます。
メタルコアの特徴
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メリット
- 保険が適用されるため安価
- 強度に優れている
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デメリット
- 歯根が折れやすい
- 金属アレルギーの恐れがある
- 歯ぐきに着色する恐れがある